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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第8章 〜怪盗キッドと赤面の人魚〜



中森「そうだな。まさかあの亀が磁石にくっつくわけじゃあるまいし…。宝石の周りの飾りはネックレスがゴールドで金はくっつかんし…。もしくっつくとしたら留め金ぐらいだか…」

椎奈「それだけじゃありませんよ。亀のお腹にもいっぱい付いてましたし」

園子「あ! あのダイヤね?!」

椎奈「そう。あれが合成ダイヤならくっつくこともある」


合成ダイヤを作る時の溶剤に含まれている鉄が、インクルージョンとして結晶中に取り込まれることがあるのだ


コナン「へぇ〜。でも水中の亀を磁石だけで固定できるの?」

椎奈「出来ないわ。でもおびき寄せるだけで十分だった。…どうです?小五郎さん」


椎奈が見上げてライターの様子を伝えるように言うと、小五郎はライターを取ろうとして驚いた。プレートのところに粘着物が付いていたのだ


小五郎「ここに亀がハマったら、動けないかも…」

中森「し、しかしそこにどうやって亀を…」

コナン「餌だよ」

椎奈「餌に少し砂鉄を混ぜてプレートの裏に付くよう巻いておけば、嗅覚が鋭敏な亀は食べるために底からガラスに沿って浮上する。おそらく餌を巻く仕掛けをあの照明に付けておいて、それをカーペットで水槽を覆った時に作動させたんでしょうね」

コナン「そっか! 亀の体調は10センチ程度だから、前からじゃ見えないもんね!」

次郎吉「つまり水槽を組み立てた業者の中にも、キッドが紛れ込んでいたというわけか」

さすがは、月下の奇術師というところか。

中森「ん? ちょっと待て! 裏に張り付いていたんなら、何でいないんだよ?!水を抜いて探し回ったのに…!」

椎奈「誰かがこっそり剥がして、今も懐に隠し持ってるからです」

中森「んなバカな!! ここにいる全員のボディチェックはすんでるんだぞ?!」

椎奈「いいえ? 一人だけいるじゃない。免れた人物が…」

蘭「も、もしかして私ですか?!」

園子「(ほら、やっぱり!!)」

椎奈「大丈夫。蘭ちゃんは無実だから」


憶測が当たっていことに舞い上がった園子だが、椎奈の言葉に再びがっくりと肩を落とす


椎奈「隠してるのはボディチェック前に頬をつねられ、変装じゃないのを証明した……次郎吉さんなんだから」

全員「「?!!」」
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