【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第8章 〜怪盗キッドと赤面の人魚〜
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間も無く博物館が閉館時間を迎える。
すると、次郎吉は大声で呼びかけた
次郎吉「えぇーい! 撤収じゃ、撤収!!」
水槽の中身は何も見つからず、ボディチェックをしても亀は出てこなかった。次郎吉は、亀はすでに博物館の外に持ち出されたと判断したようである
次郎吉「もはや警察がここに留まる理由などありはせんわ!」
中森「し、しかし、この水槽から宝石亀を盗んだ方法の糸口くらい見つけないと…」
小五郎「まぁまぁ。もう夜の10時過ぎだから、とりあえず捜査は日を改めてってことで…」
諦めがつかない中森がなんとか食い下がるが、小五郎たちは後日にしたいようだ。その様子を見ていたコナンがスッと腕時計に手を伸ばすが、不意に椎奈がその手を掴む
コナン「…え?」
椎奈「蘭ちゃん来てる」
蘭「ほら、コナンくん。もう帰るってさ!」
椎奈がそう言うのと、蘭がコナンを抱えるのはほぼ同時だった。「え? え?」と混乱するコナンをチラリと見てウィンクした椎奈は、後は任せてと口パクで訴えた
椎奈「…じゃあ、帰る前に謎解きといきましょうか」
中森「…え?」
椎奈「赤面の人魚(ブラッシュマーメイド)を背負った亀は、盗まれたんじゃない。ただ視界から消えただけよ?」
中森「し、視界から消えただと?! 」
椎奈「はい。その証拠に…そうだなぁ…コナンくん、打ち合わせしたいい物ない?」
突然、コナンに話を振った椎奈。当然打ち合わせなどしていないが、それで一緒に謎を解くきっかけは生まれた
コナン「うん、あるよ! 小五郎のおじさん、ライター持ってるよね?」
小五郎「あ、ああ…」
コナン「そのライターを水槽の真上から落としてみてよ」
小五郎「え? ったく…これで何が分かるって───あれ?」
小五郎の落としたライターは、底には落ちなかった。
なぜなのか。それを探るために脚立を使って小五郎が水槽を覗いた。すると…
小五郎「!! く、くっついてる!! なんで?!」
世良「磁石。…そう、そのプレートが強力な磁石になってるんじゃないか? そのタイプの100円ライターは点火部分が鉄で囲われているからな」
小五郎「しかし、これが磁石だとしても宝石亀が消えた謎は解けないんじゃねぇか?」