【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第8章 〜怪盗キッドと赤面の人魚〜
園子「あ! 手品って言えば、私これとよく似た手品この前テレビで見たよ?」
女子「「…え?」」
園子「昼間、私がやったコーラの手品と一緒にやってたんだけど、マジシャンがカラス瓶に近づけたコインがいきなりガラスをすり抜けて瓶の中にポトリ! あの手品って今回のキッドの手口と関係あるんじゃないかなぁ!」
蘭「うん! きっとそうだよ! その手品のタネ、中森警部に話した方がいいかもよ?」
園子「へっへーん。とかなんとか言っちゃって…」
蘭「え…?」
どうやら、椎奈とコナンだけじゃなく園子も蘭がキッドと目星をつけたらしい。
その様子をちらりと見た椎奈は、次に世良を見た。その間も園子は蘭と小声で話し、蘭がカーペットがめくり上がる直前にその場を離れたことを指摘した。しかし…
蘭「ち、違うわよ!! あれはあの時、園子に時間を聞かれて携帯電話でチェックしようと思ったら開けた途端に画面が真っ暗になっちゃって…」
椎奈・コナン「「本当?!」」
蘭の話を聞いていた2人が、同時に蘭に聞き返す。
蘭「う、うん…。だから電波の入りが悪いんじゃないかと思って、窓の方に2、3歩歩いたら突然カーペットが…。というか、コナンくんも椎奈お姉さんも見てたじゃないですか」
椎奈「!!」
蘭が苦笑いで話すのを聞いて、椎奈とコナンもその時のことを思い返す。そして、コナンは「まさか…」と水槽前にいる次郎吉のもとに走った
コナン「ねぇ、次郎吉おじさん!」
次郎吉「ん?」
コナン「あの宝石についてた金のネックレスの留め金って、もしかして錆びてた?」
次郎吉「ああ。鉄製じゃったからのぅ。ま、後で純金の留めかねと交換しようとは思うとったよ。亀が脱皮して宝石が剥がれた後でのぅ」
椎奈「(なるほどね…)」
コナンに続いて次郎吉のもとに来た椎奈はくすりと笑う。
椎奈「(キッドは宝石を盗んだんじゃない。みんなの視界から消しただけだ! 人の心を巧みに操って…。しかも、彼はまだ気づいてない)」
その時、俯いたコナンの眼鏡が怪しく輝き、不敵な笑みを浮かべていた
コナン「(大きな思い違いを抱えたまま、まだそいつになりすましていることに…)」