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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第8章 〜怪盗キッドと赤面の人魚〜





その後、全組のボディチェックを終えたものの、誰からも亀は出てこない

照明からはウィンチが発見され、天井や壁には細い糸状のものを埋め込んでいた痕跡も見つかったらしい。そしてウィンチのそばには小型のレコーダーもあったという


椎奈「(やっぱりね…。つまり、ウィンチに繋いだ天蚕糸を照明の支柱を伝って天井や壁に這わせてカーペットにゆわえ付け、それを引っ張って切り込みを入れたカーペットをめくり上げたわけか…)」


蘭と園子のボディチェックをしてあげながら、椎奈はこっそりと中森と部下の話を部分部分で聞き取っていた

そんなことなど知らない中森たちに、小五郎も加わった


小五郎「しかし、やるねぇ…」

中森「おいあんた、さっきからキッドの肩を持ってるようだが…まさか…」

小五郎「ああ、いや…。彼の手口にちょっと感心しただけで…」

中森「おい! お縄になれ!!」

小五郎「え?」


中森は小五郎が怪しいと踏んでいるのか、ジリジリ詰め寄っていた。すると、中森は次郎吉に呼ばれた


次郎吉「もう諦めて撤収した方がいいんじゃないか?」

小五郎・中森「「…え?」」

次郎吉「水槽の水を抜いて隈なく調べても未だに何も発見できなず、ここにいる全員のボディチェックも済んだようじゃが、宝石も亀も見つかってないんじゃろ?」

中森「くそっ…」


中森が悔しげに吐き捨てると、椎奈たちに終わったかと聞いてきた


園子「こっちもチェック終了〜。宝石も亀も無かったわよ」

世良「え? でも蘭ちゃんのチェックがまだ途中…」

園子「大丈夫! 蘭は見れば本物かどうか分かるから! だよね?」


世良を遮ってまで自信ありげに言って見せた園子は、蘭と顔を合わせるとウインクした。すると蘭も、戸惑いがちに頷く

全員の動きを見ていた椎奈は顎に手を当てた


椎奈「(新一、不自然な人物は蘭ちゃんだけじゃないようよ…)」

世良「じゃあキッドはやっぱり、もう逃げちゃってるかもしれないな…」

蘭「ホント謎な人だね。手品みたいに宝石と一緒に消えちゃうなんて…」


蘭がそう言うと、園子は顎に手を当て何か思い出したようだ
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