【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第8章 〜怪盗キッドと赤面の人魚〜
次郎吉「カーペットにコーラをぶちまけた客がいたから張り替えたんじゃ、やってきた内装業者がカーペットの色に合う照明と交換しないかと持ちかけてきたんじゃよ。ちょうど、水槽を展示するスペースを置くためにこの部屋の美術品を別室に移動させてるとこじゃったから模様替えもいいかと思ってその案に乗ったんじゃが…。今思えば内装業者の二人組、もしかしたら…」
中森「もしかしたらじゃねぇ!! そいつがキッドとその手下なんだよ! 展示場がここだってバレバレじゃねぇか!!」
次郎吉の失態に、中森がぐちぐちと文句をつける。それを不満そうに対応していた次郎吉だが
次郎吉「ま、今回はわしらの負け! 撤収じゃ、撤収! どうせもう、彼奴はここから立ち去ってしまったん───いててっ」
世良「とか見せかけて、まだこの展示場内にいるんじゃないのか?」
次郎吉「なにぃ?!」
次郎吉の頬を問答無用で抓る世良。痛いながらも次郎吉はその言い分に耳を貸した
世良「だって、怪盗キッドっていつも暗闇にするか煙幕を貼って姿を消きてるんだろ? でも今回は明かりが点きっぱなしで姿さえ見せてないじゃないか」
椎奈「つまり、キッドが本当に亀ごと宝石をとったんならまだここにいるかもしれない。出入り口付近の機動隊は変な動きをしてないし」
世良「となると、今僕がやったようにここにいる全員の顔を抓ってキッドが誰かに変装してないか確かめたいところだけど…。女の子の顔抓るのは可哀想だから何人かの組みになってボディチェックしあうってのはどうだ?」
おそらくキッドなら、今もなお亀を懐に忍ばせているはず。そう考えての提案だった
*
その後、グループ分けがされることになったその場にきる全員の人間たち
蘭と園子、そして椎奈達は、自分たちの組に世良を誘った
世良「…え? いいのか? ボディチェック、僕も君たちの組みに入って」
園子「ふふん、いいわよー。隅から隅まで調べてあげるから!」
蘭「じゃあ誰から始めよっか」
世良「じゃあ年の順に椎奈さんから調べてくれ!」
蘭「え? 年の順って…世良さん何月生まれなの?」
園子「てゆーかどうして私たちの生まれ月知ってるわけ?」
蘭「まぁ世良さん、探偵だからね…」