• テキストサイズ

【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第8章 〜怪盗キッドと赤面の人魚〜



次郎吉「こ、これは…怪盗キッドの…」

中森「な、なにぃ?!」

コナン「なんで書いてあるの?!」


素早く反応した彼らに、次郎吉はカードを見ながら応える


次郎吉「…ほ、宝石は頂戴した。信じられないなら、確かめてみろと書いてあるわい」

中森「な、なんだと?!」


次郎吉は焦った様子で携帯を取り出すと、水槽の中を確かめるため水槽のロックを外し脚立を用意しろと叫んだ








やがて、指示通りに水槽の天井は開けられ脚立も用意された。
次郎吉ははやる思いで脚立を登り、水槽の中を覗く。そして、サッと顔色を変えた


園子「ど、どうなのおじ様!!」

中森「いるのかいないのか、どっちだ!!」

次郎吉「だ、だめじゃ…」


園子と中森が催促すると、振り向いた次郎吉は目に見えて落ち込んでいた


次郎吉「どこにもおらんわ…」

中森「そ、そんなバカな…」

椎奈「……」


彼らの一連のやりとりを聴きながら、次郎吉を凝視している椎奈。その目は何かを見極めようとするようなとても鋭いものだった───








キッドがお宝をゲットしたことが外の客に知れ渡ってから、キッドコールは益々大きくなった


中森「くっそ〜! 犯罪者の応援なんかしやがって…!」

小五郎「ま、仕方ないっすよ!」


中森が、小五郎のいる水槽の方を見た


小五郎「水槽のガラスは硬質ガラス。それに天井と両脇は超合金の金網に守られてたのに、カーペットで目隠しされてる間に物の見事に宝石を背負った亀が盗られてしまったんだから…!」

中森「あんたなんでそんなに水槽の詳しい情報を知ってんだ?」

小五郎「ニュースでやってたんだよ!」

世良「でもやられすぎなんじゃないか?」

2人「「ん?」」


中森と小五郎が仲悪さげにいがみ合っていると、世良が彼らに声をかける。そばにいた椎奈もそれに頷いた


椎奈「そうね。カーペットに天蚕糸(てぐす)を仕込まれて、それを釣り上げるウィンチを天井の照明に仕掛けられていたなんて…」


それを聞いた中森は、機動隊数名にチェックの有無を問うた。すると、機動隊はカーペットも照明も、水槽が展示される数日前に取り替えたと聞いていたのだ
/ 282ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp