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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第8章 〜怪盗キッドと赤面の人魚〜



すると、その時だった。

周りの警備状態を見回していた時、私は一瞬キラリと光った細い糸に気づいたのだった───


椎奈「!! 今の糸って…」








ーーー第三者side

椎奈が糸の存在に気づいたのと、カーペットがめくり上がったのは同時だった


園子「え?」

椎奈「うそっ…」


めくり上がったカーペットが、椎奈と園子と世良を巻き込み、水槽の方へと押し寄せていく。

「きゃああっ」という彼女たちの悲鳴に振り返った小五郎と中森警部も巻き込んでしまい、混乱した彼らは機動隊員のいる水槽前にカーペットによってぎゅうぎゅう詰めにされてしまった

椎奈がその中でなんとか上を見上げると、糸は上のシャンデリアに繋がっているのが見えた


蘭「ええっ?!」

コナン「(水槽を目隠ししやがった!)」

次郎吉「カーペットごと水槽を持ち去る気か?!」


範囲から外れた位置にいた彼らの困惑した声を上げると、どこからか声が聞こえた


3……2……1!


ボンッ


椎奈「?!」


シャンデリアのあたりが、合図とともに小さな爆発で煙を上げた。するとカーペットをめくっていた糸が切れ、巻き込まれた全員がドサドサッと床に倒れてしまった


蘭「世良さん、園子、お姉さん大丈夫?!」

椎奈「いった…腰打った〜…」

園子「いてて…」

世良「それより、宝石は?!」

全員「「?!」」


世良の焦った声に、全員が水槽を見た。しかし、そこには……


コナン「なっ…?!」

蘭「うそ…。水槽にいないよ?!」


亀は、その姿をすっかり消してしまっていた。
しかし、その代わりと言うようにキッドカードが水中を舞っていた


蘭「【シャイな人魚は泡となって我が掌中に消えました。怪盗キッド】!!」

中森「なんだと?!」


キッドカードの内容を聞き、全員が立ち上がって水槽に近づいた


コナン「(バカな…。この状況でやつはいったい…どうやって?!)」

中森「宝石が亀ごと消えただと?! そ、そんなわけがない! 探せ! 絶対この水槽のどこかにいるはずだ!!」


中森警部が機動隊に指示を出す中、次郎吉は呆然と水槽を見ていた。すると、彼の足元にはいつの間にかキッドカードが刺さっていた
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