【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第8章 〜怪盗キッドと赤面の人魚〜
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その後、次郎吉さんに出会ってご挨拶を済ませた私たちはさっそく博物館の中に入った
様々な絵画や石像などが展示されていて、それらを見て回りながら目的である『赤面の人魚(ブラッシュマーメイド)』のもとに向かう
すると、長い廊下の先には大きな部屋に大きな展示物がドーンと待ち構えていた。
蘭「すごい! ガラスケースの周りに人がいっぱい!」
園子「てかあれって…」
椎奈「…水槽ね」
コナン「(おいおい、まさか…)」
次郎吉「そうじゃ」
私たちが話し込んでいると、後ろの方から次郎吉さんが現れた。彼はそのまま、人が避けて作られた道を通り、水槽の前に近づく
次郎吉「彼奴が狙っているのは───この亀が背にまとっておるレッドダイヤモンド。赤面の人魚(ブラッシュマーメイド)じゃよ」
全員「「へぇ…」」
椎奈「(ここだけ水族館…)」
キッドの今回の獲物を紹介された私たちは、呆然と中を泳ぐ亀を見た。もっと見ようと園子ちゃんが水槽に近づき、中を凝視する
園子「ホント! 金のネックレスごと背中にくっついてる! お腹にもいっぱい宝石がついてるみたい!」
そう言って園子ちゃんは観察を終え、次に次郎吉さんを呆れた目で見た
園子「こんな10センチぐらいの亀を、ベルツリー急行の一等車で展示しようとしてたわけ?」
次郎吉「そうじゃ。水槽は硬質ガラス。ここは厚さ2メートルのコンクリートの壁。(水槽の)天井と両脇はは特殊合金の金網で、しかも獲物は水中を動き回るとなると…。いかなる月下の奇術師でも取られやせんと思うての!」
世良「おそろしく悪趣味だけど…」
コナン「(てか、動物愛護団体が乗り込んできそうだな…)」
自信満々に言い切った次郎吉さんだけど、世良ちゃんとコナンくんからは呆れられていた。すると、彼は途端に険しい顔をする
次郎吉「…実はこの亀、曰く付きでの。知っておるじゃろう? 半年前に海岸事故に遭って亡くなったイタリアの大女優を。これは彼女の飼っていた亀の『ポセイドン』だと言われておるんじゃよ」
園子「ポセイドン?」
椎奈「(イタリアなのに、ギリシャの海神の名前…)」