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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第7章 〜甘く冷たい宅配便〜



それを見た安室の目は驚愕に見開かれ、そして、一瞬だけ怒りにギラついた鋭い目を男たちに向けた。その秘められた溢れんばかりの殺気に気づいたのは2人しかいない

安室の表情はすぐに元に戻ってしまったのだ



灰原・コナン「「?!!」」

?1「てめぇ! ガキと知り合いか?!」

安室「…ええ。そうですけど?」

?1「なら仕方ねぇ…───」


痩せた男が安室にゆっくりと近づいていく


?1「殺されたくなかったら、あんたもコンテナの中に…」


それを聞いた安室はフッと笑い、相手の鳩尾に容赦ないパンチを繰り出した。


?1「ガハッ…」

安室「言ったでしょう?"傷つけたくないから譲ってくれ"と…。まぁ彼女があんな目に遭ったんですからどのみちこのくらいは、ね?」


ダメージが大きく目を見開いたまま硬直する痩せた男が自分に寄りかかり、安室は冷ややかな目で冷ややかな言葉を浴びせた

すると痩せた男は崩折れて地面に倒れ、安室は次に小太りな男の前でボクシングの素振りをやって見せ「あなたもやります?」とその拳を男の目の前に突き出すとニコリと笑った


小太りな男はすっかり抵抗する気が失せ、首を横のにブンブン振るとそのままがっくりと膝をついた

それをコンテナから見ていた子供達は、「やったあ!!」と喜んだ。その様子を見て安室はかすかに笑い、車からガムテープを取り出すと子供達に渡す


安室「じゃあ悪いけど、僕の代わりにこれで犯人を縛っておいてくれないかい? コナンくんはこのことを警察に」

コナン「え…」


安室は早口でそう言うと、自分の上着を脱ぎながら倒れている椎奈に駆け寄った

それに気づいて灰原は素早くフードを被り、コナンの後ろにサッと隠れる。2人とも安室が椎奈に近づくことに顔をこわばらせた


安室「椎奈さん、もう大丈夫ですよ…」

椎奈「あ…安室さん…」


目を覚ました椎奈が微かな声で安室を呼び、安室は小さく笑った。
彼は椎奈の体を起こし、自身の上着を肩にかけてやった。そしてテニスの時と同様、彼女を横抱きにすると彼はコンテナから出、愛車に一直線に向かう。
これには黙って強張っていたコナンも声を上げた


コナン「ちょっ…安室さん! 椎奈姉ちゃんをどこに…!」
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