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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第7章 〜甘く冷たい宅配便〜



椎奈「みんな…私の後ろに下がってて…」

灰原「?! 椎奈お姉ちゃん動いちゃダメよ!! 顔色が悪いわ!!」


椎奈が子供達を守ろうと前に出ようと立ち上がると、顔色を見て血相を変えた灰原が待ったをかける

灰原の手が椎奈の体を元の体制に戻そうと彼女の手を引いた時、その体はついに力尽きてドサリッとその場に倒れ伏して


コナン「なっ?!」

全員「「椎奈 ねえちゃん?!/さん!!」」


近くにいた灰原が倒れた椎奈の手を取り、体温と手を見て目を見開く


灰原「?! 体温が低い…指先も紫色になってるってことは…!!」

コナン「(低体温による意識障害…おまけに凍傷になりかけてやがる…! いままで意識を保ってたからって油断してた!!)」


コナンが前に視線を向けながら、悔しそうに顔を歪める。対して、犯人の痩せた方は愉快そうに笑った


?1「へへっ…。その大人の方は薄着でもうすぐ死にそうだな! にしても、バカな奴らだ。すぐに警察に電話すればいいものを…」

?2「それで、どうするんだよ子供達…」

?1「決まってんだろ。携帯を取り上げた後、このままここに閉じ込めて凍死させるんだよ! おっさんの遺体のそばにガキ連中を並べておけば、迷宮入りの難事件になるだろうよ」


この宅配業者の2人と子供達は、何のつながりもない。世間がそう考えるのも納得のいく話だ

まさに、絶体絶命の大ピンチ。

しかしその時、宅配業者のうしろに白のRX-7が止まり、プップーッとクラクションを鳴らした

全員の目がそちらに向くと、エンジンが止まった車からはみんなが一度助けを求めた安室が車から出てくる


安室「すみませーん。この路地狭いから譲ってもらえませんか? "傷つけたくない"ので…」


安室がそう言うと、すぐに退こうと業者たちが動こうとするが、それよりも早く元太が「探偵の兄ちゃーん!!」と叫ぶ

すると、不思議そうな顔で安室が子供達を見た


安室「あれ? 君たち何をして…───?!」


業者たちが慌ててコンテナの扉を閉めようと子供達と力勝負をしている中、安室には一瞬コンテナの中が見えてしまった

椎奈が灰原に寄り添われて倒れている。クール便だから、おそらく低体温症なのだろう
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