【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第7章 〜甘く冷たい宅配便〜
コナン「それに、そんなことができるのは配達中の宅配業者のトラックのコンテナの中ぐらいだってこともな」
歩美「そっか!」
元太「スゲェじゃん!」
コナン「まぁ、念のためにその配達伝票に、この状況を書いておいたしな…」
光彦「え?! でもそんなことすればすぐにバレて…!!」
椎奈「大丈夫…」
全員「「!!」」
いままで黙って荷物にもたれていた椎奈が弱々しくも声を上げ、子供達がすぐにそちらを見た
椎奈「コナンくんの持っているそのワタを取った綿棒…。それで書いたんでしょう?」
元太「はぁ? そんなんで書けるわけないじゃんか!」
椎奈「書けるのよ、それが…。配達伝票は大体、送り主の控えとかが数枚重なってる。一番上から書けば全部に複写される紙が使われててね…。だから、配達人が届け先の人から受領印を貰って持って帰る受領証明書を荷札の下から引き抜き、荷札の上から綿棒で書き、証明書を伝票の中に戻せば…一番下の受取人控えに、コナンくんの字が複写されてることは昴さんが荷札をめくるまでわからないってこと…」
子供達「「へぇ!!」」
歩美、元太、光彦はその説明に感嘆の声を上げる。元太は沖矢にやられてるのかと想像するが、コナンの狙いはそうじゃない
と、そこまで話していてまたコンテナの扉が開いた
どうやら沖矢さんから別の荷物を配達するよう頼まれたらしい。小さな荷物なのだそうだ
扉が閉まると同時に、コナンはそれを見に小型の荷物入れへライトを口に挟んで駆け寄った。元太と歩美もそれに続く
彼は包みを破くと、小さな箱をそっと開けた。
そして中に入ってスマホ見てニヤリと笑った
コナン「(やっぱり。思った通り…)」
光彦「携帯電話…?」
灰原「なるほど? この状況なら一番頼りになる武器ってわけね…」
コナン「ああ。安全かつ確実に奴らを捕まえるには、直接俺の口から警察に状況を伝えた方が───」
ガチャッ
ロックが解除される音とともに、コンテナが明るくなった。扉の方を見れば、なんと宅配業者二人がついにコナンたちに気づき見つけてしまったのだ
?1「させるかよ」
全員「「?!」」
?1「さっきと荷物の配置が違ってたから一応覗いてみたら、あの猫の他にこんな泥棒猫が6匹も潜り込んでいたとはな…」