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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第7章 〜甘く冷たい宅配便〜





ところ戻って、トラックの中。
トラックは2丁目に戻っている途中だった


元太「くそっ…本当だったらハカセん家でうめぇケーキ食えてたはずなのによ…」

歩美「横浜のケーキ屋さんだってさ…」

コナン「横浜…? ハカセん家に届くケーキって横浜の店なのか?」

灰原「ええ…。私たちの帰宅に合わせて時間を指定したらしいけど、今日は私たち学校の都合で早めに帰ってこられたから…」


哀ちゃんがそう言うと、何かを閃いたのかコナンくんが荷物の山を物色し始めた


コナン「(たしかあいつら、時間指定の荷物を届けに2丁目に戻るって言ってたな…)」

歩美「コナンくん! あんまりいじるとバレちゃうよ?!」


ライトを持ってコナンくんを諌める歩美ちゃん。と、コナンくんがある荷物を見てニヤリと笑った


コナン「あったぜ…ハカセん家に届くケーキ!」

元太「おお! 今食べるのか?!」←

コナン「バーロー。今度はこれにメッセージを仕込むんだよ! 光彦の持ってたボールペンと、歩美ちゃんの持ってた綿棒を使ってな!」


まだまだ元気な子供達に、私は小さく笑った。なんだか体の重い私は、遠巻きに彼らを見守る


光彦「荷物に何か書く気ならやめた方がいいですよ、コナンくん! もしもあの二人に気づかれたら!!」

灰原「それに、ハカセがそのメッセージにすぐ気付いてくれればいいけど…」

コナン「大丈夫、すぐに気づいてくれるさ…。届ける相手はハカセじゃねぇしな!」

歩美「…え?」


コナンくんはそれっきり黙ると、荷物の受取書になにやら書き込み始めた







ーーー第三者side

その後、トラックは止まって阿笠邸に着いた。
コンテナの中に、光彦の驚いた声が響いた


光彦「ええ?! 宛名の『阿笠博士 』の前に、『工藤様方』って書いたんですか?! それもボールペンで?!」

コナン「ああ。これで荷物はハカセの元じゃなく、隣の工藤って家にいる昴さんのもとに届くはずだよ」

灰原「それで…彼がその荷物を受け取るのはいいけど、どうやってこの危機的な状況を伝えたのよ!」


灰原が半目でそう問えば、コナンはフッと笑う


コナン「考えてみろよ。そんな宛名をかけるのは、この世で俺くらいだろ? しかも書体や文字の色をよく見れば後でボールペンで書き足された宛名だってことくらい昴さんならすぐ分かる」
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