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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第7章 〜甘く冷たい宅配便〜



元太「それで行こうぜ!」

コナン「ああ!」

灰原「でも、もしもこの子がここから出るときに彼らに捕まって紙に気づかれたら…」


いや、そこは抜かりない。気づかれないように暗号にしてしまうのだから───






灰原「暗号って…」

コナン「いいか? 光彦が持ってたレシートは感熱紙。インクじゃなくてら熱で黒く変色させて文字を書いてるんだ」

椎奈「感熱紙の表面には黒い色の元となる薬と発色剤っていう酸性の薬が塗られてて、発色剤が熱で溶けて、もう一つの薬に反応し黒い文字を浮き立たせる仕組みなの」


そして元太くんの持っていたかゆみ止めに含まれるアンモニアは、酸性を打ち消すアルカリ性。それを綿棒に付け、レシートの『Card』のaの部分を一部なぞると、a→oになる。

続いて『Card Purchases(カード支払い)』のd、u、r、c、h、a、最後のsを消せば、死体という意味の『corpse』になった。

そして最後に、下の番号を使って車の番号を作っていけば、完成だ。

紙を首輪に挟んで挟むことでなかなか取れず、たとえ気づかれても印刷ミスか擦れて消えたと思われるはずだ。


こうして準備万端になったとき、ちょうどトラックが止まった。すぐに大尉を離さなくてはならない。コナンくんは大尉を抱き目を合わせた。私も、ユキに語りかける


コナン「いいか、大尉! 俺たちの命運はお前にかかってんだ! 任務をしっかりと遂行するんだぞ!」

大尉「に、にゃあ…」

椎奈「ユキ、あなたもついて行きなさい。捕まりかけたら、相手の顔面を踏みつけてでも逃げること! 躊躇わずに思いっきりやるのよ?!」

ユキ「に、にゃあ…」


姉弟に押され、2匹の猫が辛うじて返事を返す。そしていよいよ扉が開き、私たちは猫たちを解放した

猫たちは真っ直ぐに扉の方へ向かい、宅配人たちを驚かせる


?2「ね、猫?! 2匹の猫がコンテナの中に乗ってるぞ!!」

?1「さては、お前が開けたまんまにしてたときに忍び込みやがったな?」

大尉「にゃあ〜」


小太りの男に抱えられたのは大尉だった。それを嫌がり体をよじった大尉は首輪に挟まる紙に気づかれた


?2「あ、レシートか…」

ユキ「シャー!!」
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