【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第7章 〜甘く冷たい宅配便〜
そのまま出て行った男たちを確認して陰から出てきた私たちは、まず高木刑事に電話をかける。しかし彼は電源を切ってるようで、電話には出てくれなかった…。
次に電話をかけたのは、阿笠ハカセだ。しかし彼は彼でドーナツ作りをしていて手が離せないらしく、少ししてやっと話せるというところで電池を全て使い果たしてしまった…
これでは温め電圧をあげようにも使えない
そこで私たちは全員の持ってきたものを全て提示することにした。それで何かできないか、考えるのである
歩美ちゃんの所持品は、ハンカチとポケットティッシュとキャンディと未使用の綿棒。
元太くんは、絆創膏とチョコバーと霜焼けのかゆみ止め。
光彦くんは、手帳とボールペンとハンカチと財布と母親に渡し忘れた、家に落ちていたらしいタクシーのレシート。そして哀ちゃんに渡した上着だけだ
哀ちゃんは……。服がないため何もない。コナンくんがパンイチと言った瞬間にボコボコにしていた
最後に。私は、ユキちゃんと家の鍵しか持ち合わせていない。上着は光彦くんに着せていた。
一通り全部を出してみたものの、一見して何かできるとは思えないものばかりだ
歩美「ねぇ! 光彦くんの手帳に助けてって書いて、その紙をちぎって車の外に落としちゃうってのはどう?:
元太「おお! いいんじゃねぇか?! あのドアの隙間なら紙ぐらい通りそうだしよ!」
椎奈「でも、それを拾ったとしてすぐに通報してくれるか分からない。それ以前に、引っかかって出てくれなくてもアウトだし、業者の彼らに見られたらお終いよ。私たちの存在に気づかれる」
じゃあどうすればいいのか。私はコナンくんにヒントを与えるべくユキを下ろし、綿棒とレシートとかゆみ止めを手に取る
そして呑気にもこの事件の原因である大尉くんがティッシュに戯れてる様子に苦笑いを浮かべつつ、言ってあげた
椎奈「ねぇみんな。そういえばその大尉くん、ポアロの常連さんなのよね? さっき3丁目と4丁目に行ってたから、次は?」
光彦「5丁目じゃないでしょうか?」
コナン「!そうか。5丁目は大尉の根城!餌をねだりに来る喫茶ポアロのあるんだ!」
歩美「そっか! 大ちゃんに助けてって手紙を届けてもらうんだね!」
光彦「首輪に挟んでおけば、梓さん気付いてくれますよ!」