【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第7章 〜甘く冷たい宅配便〜
?2「そうだな。2時間くらい経つし…」
男たちは配達荷物を一旦放置すると、奥に置いた遺体の箱を動かした。「これで2時間たっても紫斑が出ずに済みそうだ…」と言うあたり、かなり前から遺体はこの中にあると思われる
?2「…あれ? なんかガムテープを一回剥がしたような跡が…」
?1「ああん? バーカ、誰が剥がしたってんだよ…」
私と哀ちゃんはそんな会話を聞きながら用心のために猫が喋らないように猫の口を手で塞いでいた
しかし、ユキは素直にそうしていたのに大尉くんはそれが鬱陶しいようで、小さく暴れて解放されると「にゃー」と鳴いてしまった
全員「「!!」」
?2「いま、猫みたいな鳴き声が…」
?1「チッ…さっきからなんなんだお前…! 子供の声が聞こえるって言ったと思ったら、今度は猫かよ…」
ユキ「シャー!!」
塞いでいて音にはならなかったものの、ユキは大尉くんに腹を立てて躊躇なく強烈な猫パンチを大尉くんに浴びせた。私はそんな愛猫をなんとか鎮める
椎奈「(ちょっ…ユキ、落ち着いて…!!)」
?1「まぁ人1人殺っちまったんだから、動揺してるのは分かるがよぉ」
?2「悪かったな。俺のせいでこんなことになっちまって…」
?1「仕方ねぇよ。届け先の相手がお前の浮気相手の女の旦那で、『お前のせいで離婚する羽目になった!!』つって掴みかかってきたんだからよ」
?2「こ、殺す気は無かったんだ。掴みかかってきた手を離そうと突き飛ばしたら、どこかに頭をぶつけてそのまま動かなくなっちまって…」
?1「ま、警察を呼ぶ前に俺を呼んで正解だったよ。こいつが持ってた財布の金、たんまり頂けたしな」
?2「で、でもよ、ホントにばれないのかよ…」
?1「心配すんな。しばらくしたら遺体を元のこいつの家に戻して放置し、頃合いを見計らって再び訪ねて、たったいま発見したように警察に通報すりゃバッチリだ」
窓ガラスを割っておけば泥棒だと間違えてくれるだろうぜ、と言う言葉を最後に男たちはその話を終いにした。ズレてるだろう死亡推定時刻の彼らのアリバイを証明する人間は大勢いるのだから…