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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第7章 〜甘く冷たい宅配便〜



灰原「私たちが普通の状態ならともかく、この悴んだ体で全員素早く逃げ切れるとは思えないもの…」

コナン「まぁ心配すんな。あの2人を、俺たちが宅配してやろうじゃねぇか…。監獄にな!」


そう言って、コナンくんはニヤリと笑って見せた


光彦「…で、どうやってあの2人の配達人を捕まえるんですか?」

椎奈「別に私たちが捕まえる必要なんて無いわ。外部の人間に捕まえてもらうの。携帯電話で警視庁に電話して刑事さんを呼び出すの」

コナン「『チーター宅配便の冷凍車のコンテナに遺体を積んでいる悪い人がいて、俺たちもこの中に閉じ込められてるから、検問を張って、車を止めて、コンテナの中を調べてくれ』ってな!」


車体のナンバーに関しては、コナンくんが記憶してくれていた。すると、子供達は途端に残念そうな顔をする


歩美「なんだ…」

元太「電話かよ…」

光彦「もっと奇抜なアイディアかと思いました…」


コナンくんはそれを聞いて笑った。もっとも、この状況ならこれぐらいしかできないので仕方ない


コナン「だから誰か電話貸してくれ。俺のはハカセん家で充電中だからさ」

歩美「歩美のもハカセの家に置いてきたよ?」

元太「サッカーやってて落としたら大変だしよ」

光彦「僕は一応持ってきましたけど、少し前に電池切れのブザーが鳴ってましたから使えるかどうか…」

コナン「じゃあ椎奈姉ちゃんはどう? 知り合いの刑事さん多いんでしょ?」

椎奈「悪いけど私も家ね。もともと近くを散歩するだけの予定だったから、不要だと思って持ってきてない」


私がそう言うと、コナンくんは呆れた目で見てきた。おおかた、携帯ぐらい常に持ち歩いててくれよと言いたいんだろう。

しかしそんな視線もすぐに引っ込んで、コナンくんは光彦くんに携帯を出すように言う。電池を復活させるから、と


元太「電池を復活させるって?」

歩美「そんなこと出来るの?」

コナン「ああ」


コナンくんは電池を取り出し、両手で包んで体温で温める。すると電圧が上がって少し使えるのだ。事情を説明するくらいなら持つだろう

話をしているとまたトラックが止まり、私たちは遺体の箱を元に戻して再び荷物の陰に隠れた


?1「えっと…4丁目の配達は山田さんと西野さんだけだな…。だがその前に遺体の向きを変えとくか」
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