第12章 出会い
出張任務も無事?終わりメフィスト邸に帰ってきた。
玄関を開けるとベリアルより先に出迎えるメフィストがいた。
「フール!お帰りなさい!待ってましたよ。やはり貴女がそばにいないと実に寂しい!とは言え任務に送り出したのは私なのですが…」
あまりの勢いに驚き少し後ずさる。
『ぁっ…ぅん?たっただいまぁ…』
小さな声で返事をするが大袈裟なジェスチャーを交えてメフィストは一人何か話していて返事は聞こえていない様子だ……
… ん?さっきまで獅朗と話してたんじゃなかったけ??仕事はどうしたのか??フールは心のなかで疑問を抱きながら自身の部屋の方へ足を進める。
「おや?何かありましたか??そろそろフールが家に帰る頃だと思いまして私も急いで帰ってきたまでですよ☆ちゃんと仕事はしてます。」
疑問に思ったことが無意識に顔に出ていたのか、メフィストは心も読めるのか?
『……っ!?』
驚きつつも無言で部屋へと進む。
そんなフールの後ろからメフィストはついてくる。
もちろん、話の勢いは止まらずに…
「しかし!今回の任務はずいぶんと早かったですねぇ。もう少し時間が掛かるかと…あの辺りは不死の魔物がいるから念のため二人でいかせた訳ですが…。特に大事にならなくて良かったです。まぁなにかあったとしてもあなたたち二人の実力なら余裕だと思いますがね☆」
なんか…メフィ絶好調?何かいいことでもあったのか?歩きながらメフィストの方をちらっと見る。
「おや?何ですかその顔は?しかし…いやぁーまさかあんな子供を連れて帰ってくるのは想定外でしたがね☆」