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【青の祓魔師】悪魔に落ちた瞳

第24章 覚醒



フールが扉を開ける。

修道院の庭へ出た。

慌ただしく動いている神父たち。

長友が気付き声をかけてきた。


「フールさん!藤本神父の様子がいつもと違い…いったい何が?」

『…燐の力が溢れた…獅郎から何か聞いてる??』

「?悪魔の力ですよね…」

『燐はここにいないの?』

「見当たらなくて…」

『獅郎は?』

「燐を迎えに行くといって出掛けました」

『そう…』

「あ、藤本神父にここの守りを固めろと指示がありそれを…」


『わかった。じゃあ私も手伝うわ…』

「フールさん、2人の父親の悪魔は誰なんですか?」

『ごめんね、私の口からは言えないわ…とにかく、今は言われた通り動きましょう…』

手分けして修道院の中に入ってきていた魍魎(コールタール)を祓っては結界を施していく。


一通りの準備が済んで経堂と長友が門の外で2人の帰りまを待つ。
 
獅郎が燐を連れて帰ってきた。

「お帰りなさい」

「作業は?」

「魍魎は全て除去しました」

「修道院に張り巡らせた結界は3重にしてあります」

「倍にしろ朝まで持ちこたえられんぞ」

バタバタと礼拝堂の中に入っていく。

「今押し寄せてくるのはアスタロトの眷属だ」

「下水にトリプルC濃度の聖水を流せ一匹たりとも侵入を許すな!」

「はい!」

礼拝堂で丸田がポリタンクの聖水を運んでいる。

キョロキョロと状況が把握出来てない燐

「待てよ!なんなんだよ!一体…」

フールは燐の手を引く

『燐…』

「!フールこれなん「燐!ついてこい!」

「なっ?!」

宥めるように燐の肩に手を置き擦る

『燐。落ち着いて、獅郎の話ちゃんと聞いておいで、ね?』

ほんの少し落ち着きを取り戻した燐は黙って獅郎のあとに続き祭壇後ろの隠し部屋へ入る。


獅郎は先に階段を降りていく…

燐は振り向きフールを見る。

フールは笑顔で早くついていきなと手振りで伝えた。



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