第12章 出会い
『でも獅朗と会うのってメッフィーランド以来になっちゃったね?やっぱり聖騎士って忙しいの??』
「まぁそうだな。聖騎士っていってもやってる事はそんなに変わらないような気もするけどよ。
………………。
あぁー………あんときは悪かったな?」
『ん? あぁ!あれね?別に気にしてないよ』
「………少しは気にしてくれるといいんだけどな。
俺は別に軽い気持ちであんなことはしないぜ?」
いつものような冗談混じりの言い方にフールは笑いながら視線をあげた。
目が合うとそこには熱を帯びた眼差しでルナのことをじっと見つめる獅朗がいた。
「一目見たときからフールのことが忘れられねぇんだぜ?
…また会いたくてしかたなかったんだ…」
『…えっ?///』
交わった視線は反らすことが出来ず、その眼差しにフールはドキリと胸の高鳴りを感じていた。
"わああああああ"
店の外で叫び声が聞こえた。
「なんだよ!いいところだったのに。はぁ。」
すぐに店を飛び出し二人は叫び声の方へ駆けつけ、獅朗がそこにいた人影を捕まえた。