第12章 出会い
新幹線を降りる。
『はぁ寒い…。日本の冬ってこんなに寒いんだね…』
「永久蛇湖は山奥だからもっと寒いぞ?」
『えー…そうなんだ。美味しいものあるかなー?』
「任務だって忘れるなよ?」
『もちろん。でも、獅朗一人でもなんとかなるでしょ?聖騎士だもん♪』
永久蛇湖に着き周辺の聞き込みをする。
町人によると山姥は町に降りてきては家畜を殺したり盗みを働いたりしていて困っているとか。
近々イベントがあるらしく観光客が増える前に何とかしたいらしい。
聞き込みを続けていくと山姥が根城にしていると思われる場所は湖の近くにある永久蛇神社周という情報を得た。
日も暮れてきたのでとりあえず今日は旅館をとり休むことにした。
夜になっても湖周辺はそれなりに賑やかだった。
部屋について一息をついてから二人は夕食を食べに出かける。
あまり店の数はなく近くにあった居酒屋に入ることにした。
「なぁお前はなんの称号を持ってるんだ??」
『私?一応全部もってるよ。一番は騎士だね。私は二刀流。持ってるこれは魔剣だよ。火と水…仲の悪い二人の仲裁みたいな感じだよ。』
「!!お前すげぇな!魔剣二本ってそうそう魔剣ってあるもんじゃねーんだろ?」
『まぁそうみたいだね?私は代々受け継がれていたものだから…偉大なのは私のご先祖様だよ。』
「へー。いつかはお前の戦闘も見てみたいな」
「そう言えば、日本支部に移動になるって前からわかってたんだろ?」
『そうそう!配属の辞令は同じ支部だし、聖騎士だから伝わるでしょ?それよりもまたすぐに会えると思ってたから』