第12章 出会い
【任務】
ーー場所ーー
・青森県
ーー依頼内容ーー
・永久蛇湖周辺を荒しわまっている山姥を捜索し祓ってほしい。
「はぁ山姥か…」
「今回の任務ですが、フールを一緒に連れて行ってください。」
「は?わざわざ本部から呼ぶのか?そんな重要な依頼なのかよ?」
「いいえ?フールはここにいるじゃないですか?ここの永久蛇湖って場所の近くで大神が封印されていると聞いたことがあるので念のためです」
「そうか?で、フールは日本支部に来てるってことか??」
「おや?通達を見てないのですか?先日からフールは日本支部に配属になっているじゃないですか。」
「あー?見てねぇ。じゃー最近噂になってるやつはフールのことだったのか…
……で、フールはどこにいるんだ?」
「ここにいるじゃありませんか?」
「どこだよ?」
部屋の中のソファーに目をやるが誰も座っていない。
そもそもこの部屋に俺とこいつだけ…………
………………
………
あっ!?
猫はじーーーっと獅朗を見ていた。
「その猫かっ!」
猫の姿に変身しているフールは嬉しそうに机の上に飛び乗り尻尾を振っている。
『そう。可愛いでしょ?なんだか人間の姿だと目立つからってメフィストが学園内を歩き回るときはこの格好にしろってうるさいからね』
「理事長の秘書がそこら辺をうろうろしているのも問題ですからね。私まで仕事をしていないと思われてしまうじゃないですか。念のためですよ。では依頼の方はお二人にお任せします。」
猫の姿のフールは尻尾を揺らし久しぶりの任務にうきうきしていた。
新幹線に乗りいざ青森へ