第12章 出会い
本部から移動してきた祓魔師がいるらしい…
新しい教師?
もう配属されてるはずだが見かけた人がいない…
教員なら配属されたら紹介があるはず。
見かけない女性と名誉騎士が話してるのを見た人がいる。
その人か?
その女性は凄い綺麗な人だったとか…
日本支部の祓魔師たちは本部から来ているはずの祓魔師の噂で持ちきりだった。
獅朗はそんな噂を耳にしながらメフィストの部屋に向かって廊下を進んでいった。
理事長室に着き、中に入ってみるとメフィストはいつものように理事長室の机に向かいゲームをしていた。
「藤本、お待ちしていました。」
「今日は何の用だ??」
「はい。青森県のある町から依頼がありましてね。藤本に行ってもらいたくお呼びしました。」
コツンコツン…
音のする方に目を向ける2人。
その視線の先には一匹の猫がいた。
窓の外で猫が座ってガラスを叩いている。
メフィストは椅子に座ったまま手を伸ばし窓を開けた。
猫は室内に入るとメフィストの膝の上にちょこんと座った。
「お帰りなさい。外は満喫できましたか?」
話しかけながら頭や顎の下を撫でている。
気持ちがいいのか猫はゴロゴロ鳴いている。
銀色の長い毛並みの美しい猫だ。
「飼い猫?いや使い魔か?」
「まぁそんなところですかね☆」
獅朗メフィストが話している間に猫はメフィストの机の上に置いてある紙を見ていた。
その様子の気づいたメフィストは紙を持ち上げ獅朗に渡した。
「あぁ、それが任務内容です。」