第10章 晩餐
「もうすっかり悪魔も板に付きましたね。」
『そりゃー200年も!
…って言ってもメフィストから見たらまだまだ…お子さまでしょ?クスッ』
「それは言い過ぎじゃありませんか?200年だとしても貴女は立派な悪魔ですよ☆」
『メフィストのお陰で立派な悪魔になれました。ふふっ。仕事では裏方みたいなのが多いけど…。
今は本当に楽しいよ!昔は外国になんて出たことなかったから…』
「それは何よりです。私も貴女がこんなにも馴染むとは思いませんでしたから。」
「あぁ…そうです!フール、大事な話があったんです。来て早々仕事の話で申し訳ないですが…。休暇が明けたら貴女は日本支部に配属になります。直属の上司は私、役職は私の秘書というものです。お願いしますよ☆」
『そうなの?!また急な移動だねー……まぁ慣れてるけど…。』
『でも…またメフィストと一緒にいられってことでしょ?ここのところはずっと離れてたから…本当に嬉しいね!』
「可愛らしいことを言ってくれますね。これからよろしくお願いしますよ」
新たな勤務地…これからまた新しい生活が始まるんだ…
楽しみだなぁ…
「…休暇中は何をして過ごす予定ですか??」
『せっかくだから、いろいろ観光しようかなーって。この町凄いね。メフィストが時計の人形だったよ?』
「そうなんです!メフィランドに行けば私の可愛い犬のマスコットも置いてありますよ☆」
『そうなの?メフィ犬可愛いもんねー!どこから行こうかなぁ~』
「この休暇は思う存分遊んできてください☆」