第10章 晩餐
----------回想----------
200年前の事件その解決の後、フールは気を失いメフィストに運ばれ騎士団本部の医務室につれていかれ保護されていた。
目が覚めたフールはベッドから飛び跳ねた。
獣のような唸り声をあげ医工騎士たちを睨み付け暴れ出した。
「この子はっ!?悪魔に憑依されているのか?!!医工騎士だけでは手に終えない!だれか…助けを呼んでこい!!」
竜騎士と騎士が駆けつけた時には医務室の壁や柱など広範囲が破壊されて大回廊までに達していた。
祓魔師たちは攻撃を繰り出したが、弾薬を素早く避け、近距離の斬撃も猫のようなしなやかさでで次々と避けていった。
聖騎士が駆けつけるとほぼ同時に、ボムッ☆どこからともなくメフィストが現れた。
暴れるフールの腕を掴みいとも簡単に静止させた。
「…なにっ!?」
「だれだ?!」
……
「…フール…少し大人しくしていてください。」
パチンッ☆メフィストが指をならすとフールは気を失った。
「「!?」」
破壊された大回廊は静まり返っていた。
気を失ったフールは拘束され連行された。
メフィストはフールを目で追っていた…。
……フール……。
…………。
「……さぁて………ここの責任者はどなたでしょうか?」
聖騎士に疑念を持たれながらも騒ぎを聞いた三賢者の命により謁見することが出来た。
「お初にお目にかかります。私はメフィストフェレスと申します。早速ではございますが、私と取引をいたしませんか?」
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目が覚めたフールは牢屋に入れられ鎖で繋がられていた。
少し落ち着いたのかベッドの上で両足を抱きしめ座っている…
ポンッ☆
「すみません…こんなところに一人にしてしまいまして…。落ち着きましたか?」
『ここ…は…?……わたし……』
「今、正十字騎士団との取引が成立しました。これから私は名誉騎士、貴女には上一級として正十字騎士団で働くことになります。
しかし…今の貴女の悪魔の力が制御できない…これからその最低限のマナーを私が手取り足取り教えて差し上げましょう…」
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