第10章 晩餐
『久しぶりだね…ベリアルに会うのも。』
「さようでございますね。」
『何か変わったことはあった??』
「いえ、特にはございませんよ」
笑って答える。
「つきました。こちらの部屋でございます。」
『すごい部屋!いかにも日本って感じで素敵!!』
「夕食の時間になったらまたお迎えに上がります。その他に何かございましたら御呼び下さい。」
『ありがとうベリアル。』
荷物を置きシャワーを浴びた。
用意してあった浴衣に袖を通した。
支度が済む頃にドアをノックする音がした。
トントン「お食事の用意が出来ました。」
「お待ちしてましたよ♪浴衣が良くお似合いですね。」
『ありがとう。浴衣って可愛いね。わー綺麗な料理!』
「私が今ハマっております日本の素晴らしい食事を堪能ください☆」
『…あれ?獅朗は一緒じゃないんだ?』
「えぇ…帰しましたよ。折角のフールとのディナーですから。」
『そうなの?……じゃあ、いただきます。んー美味しい!…これは??』
「酒ですね。」
『酒…ん!これも飲みやすい!日本の食事はどれも凄く美味しい!…』
「それは良かったです♪
…しかしフール…さっき藤本に対して……」
『あー!ちょっとそんな気分だったから?上手く色気、出てたかな??』
「はぁー…そんなことしなくても普段から魅力的なんですから……ククク…そんな小悪魔なルナも悪くないですけどね☆」
『フフッ…まぁ悪魔ですから。』
楽しいディナーが進んでいった。
『こうやってメフィストと二人で居るといろいろ思い出しちゃうなぁ…』
「そうですね…昼間、私も同じことを考えていました…」