第9章 聖騎士
「あんな美人だったのかよっ………
なんで今まで気付かなかったんだかなぁ?」
「基本的には表立った任務は避けていますからね。会わないのも無理はないでしょう。
…しかし……
そんなに彼女の事が気になりますかな??」
ニヤリと笑みを浮かべるメフィスト。
「別にそんなんじゃねぇよ!」
「そうですか……。
あーそういえば、今日このあとにフールが来る予定なんですが…。」
「そうなのかっ?!」
「……お会いしたいですか??」
「まっまぁな、聖騎士として一応会っておきてえな。どんなやつだか知りたいし…」
「…そうですか。わかりました!!彼女が来る時までまだ少し時間があります!藤本にはそれまで特別な任務を差し上げましょう!」
ばっ!と両手を広げると山のように積まれた書類が現れた。
「…!?
おまえ!こんなに貯めてたのかよっ?!」
「二人でやってしまえばあっという間ですよ☆」
「くそっ嵌められたな。」
しばらくの間はメフィストが貯めた書類と格闘するのであった。