第8章 開幕
『はぁ…あとは、もうここにいる敵で終わり……だよね…?』
立ち上がり剣を拾い上げた。
『はぁはぁ…あーもー疲れたなぁー。
凄く痛いし…
ここに敵が集まってるってことはぁ、
もう祓魔師は私だけ…なのかなぁ…
ふっ』
剣を握りしめようとするも、ヌルリとした血で湿っていて滑ってしまう。
『もぉー汚い…』
服で手を拭った。
建物を出ると屍人に囲まれる。
『はぁ…ウザい』
フールの雰囲気がガラリとかわった…
敵を睨み付けるその瞳は深紅に輝く…
うっすらと笑うその口元には牙がみえた
『これで終わり………みんなごめんね。
………守れなくて……最後は私がちゃんと終わらせる!』
氷炎嵐!