第8章 開幕
『………うっ。…ロイ兄さん…この町から屍人を外に出しちゃダメだよね…行ってくるね。』
フールは横になる、ロイを見つめていた。
『教会に行かなきゃ…』
今までここまで危機迫ったことはなかった初めての全力での魔剣の解放
『鍛えていたとしてもここまで解放すると、やっぱり体力的にもキツイものね…』
教会の中に入り部屋をくまなく見たが、もぬけの殻。
『…だれもいない…か…』
パン!
銃声が教会に響いた。
素早く身をかわし椅子の隙間に隠れる。
パンパン!!
銃を使える屍人!?
あり得ない!
銃弾が鳴りやみ、身を屈め確認をしてみる。
えっ?
嘘でしょ?
『母さん……………』
そこには屍人になった母さんが銃を握りしめ立っていた。