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【青の祓魔師】悪魔に落ちた瞳

第8章 開幕




隙を見て竜騎士に駆け寄る。

『怪我を見せて!?』

素早く処置を始めた。


出血が酷い……


「すみません…まさかあいつが……」

『仕方ないわ……こんなことになるなんて予想できないもの。………』


さっき噛まれた傷のせいでしょうね。

応急処置をしてもダメだった…

「くそっ!あんなに早く屍人になるなんて…俺も時間の問題ってやつですね…」

『…………。』


腕を食べ終えた屍人がこちらに向かってくる。



…も…っ……と…く……わせ……ろ…



『待ってて…彼を助ける…』

剣を構え向かう。

間合いに入り斬りかかるが切った傷はみるみる治っていく。

『硬いわね…炎舞!』

再び与えた傷は炎を纏っていたため傷の治りは遅くなっている。

素早くうしろに回ったフールは一気に首を跳ねた。

『……っ………』

この状況……キツイ…わね…

剣をしまい竜騎士に、駆け寄り膝をついた。

『大丈夫?動けそう?』

「フールさん………。


ああ成る前に……俺を…殺っちゃってください。
……確実に動けなくなるように…」


『何言ってるの!出来るわけない!』

「…あの早さですよ?…無理です…って」

『なにか…助かる方法が…』




「フールさん…すみません……」



『えっ!?』

残っていた片手でフールの腿に絞まってあった銃をとった。

止める隙もなくそれを口に加え


『だめ!!』  パンッ

フールが止めるのと同時に引き金を引いて竜騎士は自ら命を断った。




『…そんな…………』



フールは力尽きた彼をそっと寝かた。


立ち上がり拳を握りしめ空を見上げた…




……なにも…できなかった………

……なんでこんなことに………




一緒に戦った彼らの亡骸を背にし、一人に教会に向かい走り出した。





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