第7章 任務
『うーん。少し魍魎が多いかな?メフィストはどう思う??』
足下に付いてきていたメフィ犬
「そうですね。特に異常は感じませんね。」
『そうだよね。そんなに気になることはないかぁでも、何で行きなり屍人がでたのか?屍人って珍しいもんね?』
「ええ、そうですね。それに私は不潔なものにアレルギーがありまして…近くによるとくしゃみが止まらなくなんですが、今のところ大丈夫ですし☆」
そうなのっ?!そんなことを言い合いながら現地の状態を見回ったが、やはり特におかしな事はなかった。
「フール。まだ、ご一緒したいのですが、私はこのあと立て続けに予定が入っていますので今日はこの辺で。出掛けてきます☆」
返事をするまもなく、メフィストはそう告げるとパッと居なくなってしまった。
『えっ!?早くない??はぁー自由だなぁー。』
私も、帰ろうと思って暫く歩いていると市場に出た。
やはり明日が祭りとういことがあってここも賑やかだ。
『みんな屍人が出たことなんてお構いなしね…』
露店が並ぶその中に一際人気のある店を見つけた。
ふーん今流行りのキャンドルなんだ。
それはアロマキャンドルで、色々な種類があった。
この中に母さんの好きな花の香りのキャンドルを見つけた。
これにしよう。
『すみません。これを下さい。』
ペアになっているキャンドルを選んだ。
家に籠っている母さん。
これで少しは気分が晴れるといいんだけどな。