第7章 任務
彼女の隣にたち背中をさすりながら、落ち着くのを待った。
そして、彼女が落ち着いてきた頃を見計らい私は少しずつ質問を始めた。
『彼の異常を感じてからこの状態になるまでどのくらい?』
「そっそうですね。おかしいかなっと思ったのは一時間くらい前ですかね?」
『……!?そうなんですね』
『なにか病気か、悩んでいたりしなかった?』
「いいえ!そんなことは全くありません!式も近かったし…なんでこんなことに…………」
『そうよね。ごめんなさい。こんなときに色々話してくれてありがとう』
私たちが到着するまではそんなに時間はかからなかったはず、こんなにも早く屍人になるものなの?
倒れた屍人を見つめながら考えていた。
すると処理をしに来た祓魔師に声をかけられた。
「あのぉ…フールさん?」
『あっ!ごめんなさい。ここの処理任せていい?私はこの辺りを少し見て回りたいから。』
「わかりました。気を付けてくださいね。」
『大丈夫。心配、ありがとね。』
手を振りながら歩きだした。