第24章 覚醒
声のする方へ2人が振り向くと、獅郎が詠唱しながら白鳥に向かってくる…
「キッキサマ…!」
「!?」
「彼らを討ち滅ぼし二度と立ち上がらせたもうな」
「祓魔師かアああ!!!」
獅郎に襲いかかる白鳥。
「その口引きちぎるぞクソ神父がァアあっ」
しかし獅郎はその腕を簡単に捻り上げて地面に叩きつけた
「主は祝されよ!私の願いは聞き入れられた主は私の助け私の盾である!汝途に滅びん!!」
「あがががが」
ドサッ
白鳥の体から黒い瘴気が抜け、動かなくなった。
「そいつ…大丈夫なのか?」
「大丈夫だ俺が悪魔を祓った。…取り憑かれたばっかりだったようだ。」
「ただ悪魔は自分と似たものに憑依する。この坊主が変わらなければまた取り憑かれるかもな」
「あ…悪魔…」
「お前ももう見えるんだろう悪魔が」
獅郎にふわふわと近付いてきた魍魎(コールタール)をフッと吹き飛ばす。
「立て!今のでお前の覚醒は知れ渡った」
「あらゆる者があらゆる目的でがお前を狙うだろう。その前に隠さなければ」
「…隠れる?覚醒?ってなんだよ?」
「…………お前は悪魔の子供だ」
「!?」
「悪魔が人に生ませた…」
「…しかもただの悪魔じゃない魔神(サタン)の落胤(コ)だ」