第24章 覚醒
話しかけて来たのはこの間喧嘩した白鳥と後ろに3人。
「ちょっといいかな??」
燐は教会から出るのを躊躇うが、捲し立てられそのまま4人に付いていく。
高架下の薄暗い場所に着いた。
白鳥の話しだと雪男と同じ正十字学園に進学するため鳩の件は黙っておいて欲しいらしい…。
特に興味もない燐は‘そんなことかよ…’と思いながらかかとを翻す、
「誰にも言わねーよ。俺用事あるから帰る…」
「なにソレ??かっこつけてるの?」
白鳥の話がエスカレートし始め次第に雪男の話しに…
ードカッー
白鳥を殴る。
「俺は別にいいが…弟を馬鹿にすんじゃねぇ!」
「いってぇ~な..なに…調子こいてんだぁぁぉ!?!」
「やれ!」
燐の隙をみて押さえ込む3人。
「そのまま押さえ込んどけよ?こいつは化け物だからなぁ」
白鳥はナイフを取り出し燐の顔に近付ける
「頭を剃るのに皮まで剥げちゃっても、怒んなよ?なにせ素人だからさぁー」
「ちょっと白鳥さんこれ以上は」
「うるせー!」
止めようとした一人を殴る。
ギャハハハハ!
‘ヤベェ….殺される….殺…’
ーボワッー
ーわぁっ!ー ーアチッ!ー
ーなんだ!?ー
「もうやだ!逃げろ!」
白鳥は炎に反応し後ろに大きくはね除け3人は驚き逃げてく…体全体が青い炎に包まれる燐。
「な…なんだこれ…」
「ククク…私の目に狂いはなかった…!」
白鳥の口調はそれまでと変わりゆっくりと近付いて燐の前に跪いた。
「その青い炎は正真正銘“魔神(サタン)の炎”………!この時をどれ程待ったことか…!」
「!?」
「我が名はアスタロト。ずっと…ずっと若君を探しておりました…!」
「さぁ参りましょう…!お父(サタン)様がお待ちです!!」
「さっサタ…ン?!」
手を差しのべ一緒に来るように促す白鳥…何がなんだか燐は混乱している。
「ーー…その心には悪がある主よ
その行いによってその悪行によって報い
その手の行為によって支払い
彼らに報復したまえ…ーー」