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【青の祓魔師】悪魔に落ちた瞳

第24章 覚醒



辺りに魍魎(コールタール)が溢れてくる…

獅郎は燐の腕を引き走り出す。

「とにかく修道院へ帰るぞ!急げ」

梯子を登り南十字商店街のアーケードの上を走る獅郎は詠唱しながらアスタロトの眷属を祓う。


アーケードからビルへ飛び移る。

燐がバランスを崩して落ちそうになるが獅郎が腕をつかみ引っ張り上げる。


屋上には屍(グール)がたくさん待っている。


「野良犬?」

ーグルルルルルー

「うっ、くせぇ」

犬猫、鳥の死体に取り憑いた悪魔が2人を囲む。
 
「よかったなここが日本じゃなかったら人形の屍(グール)が、出てきたところだぜ?」

「全然よくねーよ!」

獅郎がポケットから手榴弾を取り出しピンを抜く。

「爆弾!?」

「心配するなただの聖水だ」


聖水投げ辺りに水蒸気が立ち込める煙が消えると。


屍が倒れている。


「今だ!来いっ!」


建物に逃げ込み扉に鍵をかける。


獅郎は一息つく。


「はぁーーーーーー
 この歳になると流石に子どものお守りはキツいなぁー」


「誰が子どもだ!!!」

「さ、今のうちに帰るぞ」

階段を駆け下りる。

「終わりじゃないのかよ?」

燐の言葉に足を止める獅郎

「言っただろう!あらゆるものがお前を狙ってやってくる。
 もうすぐ日が落ちる。
 悪魔が活発に動きまわる時間だ」



ーーーーーーーーーー


「白鳥さん、大丈夫っすか!?」

「あぁ?なんだ?」

「奥村が…」

「喧嘩したんすよ!奥村燐と!」

「しめるつもりが逆にしめられて」

「奥村?」

「やられて病院直行だったじゃなきですか」

「ふざけやがって奥村」

「奥村…奥村…奥村奥村」

「し、白鳥さん?」

「ふざけんなよ!」

ードンドン ドンドンーーー

自身の頭を壁に打ち付け続ける…

「うわぁぁあ!」

ーーヒェエェーー

「ヤベェ!」

「もぅ付いていけねぇって!」

取り巻きが逃げたす

「ははは!
 やはりこの身体が一番馴染む。我らが若君どこにいらっしゃいますかぁ?」

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