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【青の祓魔師】悪魔に落ちた瞳

第24章 覚醒



今日はやけに黒い虫がたくさん飛んでいるのに気付く。

「なんだ??」

あまりの量に燐は急ぎ修道院の庭へ出る。

黒い虫がたくさん飛び交っているのに修道院前の通行人たちは平然と過ごしている。

「何だよ!これっ、みんな見えないのか??」


見回していると一際多く群がっている所に目がいく。そこには3人組が立っていた。


「奥村くーん」


ーーーーーー

ーーーー


フールはメフィストのいる理事長室に向かった。

ノックをしてから部屋にはいる…

珍しく机に向かい真剣に事務仕事をしている様子…


近付き覗いてみれば大好きなアニメのグッズ、イベントのチケットやら推し活に勤しんでいる…


『はぁー』

彼はいったい何時仕事をしているのか…

「フール!良いところに帰ってきました!一緒にこれ申し込んでください!確率を上げなくては!」

『はいはい。いいよ。』


今回獅郎の修道院に泊まりで行くと伝えて快く送り出されたのが珍しいと思ったら昨日から彼は趣味に忙しく私の事はどうでもよかったらしい…


一通り推し活に付き合ってから昨日の出来事と降魔剣の封印が弱まってきたことを伝えた。

「そうですか、思ったよりも早かったですね。破れる前に彼をうまく隠せればいいんですが、まだ話していないんですよね?」

『そう、まだ。でも、今日明日くらいで話すんじゃない?獅郎も覚悟決めた感じだったし、封印し直す?』

「彼次第じゃないですかね?」

『……そうだね』


『じゃーメフィ私のいなかった間のお仕事ちゃんと済ましましょうね?』

「!?え、!終わってますよ…」

『嘘つき、その書類の山はなに??』

メフィストは身振り手振りで書類の山を隠す

『隠すな!』

パソコンをそっと横にずらししょぼんと書類の最終確認をする

殆どはサインをするだけか読むだけでいいものばかり…。

ーズンー

背筋を撫でられたような独特の気配…

2人はその気配をした敏感に感じ取った…

『!?これって…』

「クククッ…こんな急に事態が変わりましたね…」

フールはなにも言わずに扉に向かって駆け出す、


「おや、早い…」

机でヒラヒラと手を振り送り出す。



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