第6章 序幕
「あーそうそう。大切な人にプレゼントーなんて言ってる露店が増えたよな。さすが祭りが近いだけあるな、色んなもんが売ってたっけ」
『そうなの?私もゆっくり見に行きたいなー』
「俺らはこんなに忙しいのになー。お前は当日どうしてるんだよ?また、警備責任者しながら現場にもでるのか?」
『そうだよ。私が入れば何人かは休めるでしょ??皆には楽しんでもらわなきゃ。』
「毎年じゃ大変なんじゃね?お前も楽しめよな??」
忙しかったフールの気持ちをほぐすように他愛のない話をした。ロイはドアに向かい歩き出した。
「で……それ一応俺からのプレゼントなっ!当日は忙しそうだから会えなそうだし。お前には世話になってるからな…////」
私に背をむけ手を振り部屋から出ていった。
ロイ兄さんの座っていた近くのテーブルにいつの間に可愛いラッピングのしてあるプレゼントが置いてあった。
もうすぐこの町の一大イベントの祭りが行われる。
この祭りの起源それは、はるか昔にこの土地で暴れていた2体の悪魔を祓魔師が封印した。
再度暴れないようにこの土地の守り神として、奉られることになった。
実際は封印では無くて、仲良くしてたりするんだけどね。
祭りの準備が進むにつれて町の南にある山側には不死鳥。
北側にある湖の方には青龍を象ったモチーフが飾られていた。
中心になる広場とこの教会には、一番大きな2体のモチーフが飾られる。