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【青の祓魔師】悪魔に落ちた瞳

第24章 覚醒



夕食の準備も終わり、あとは燐が帰ってくるだけ…

ーピンポーンー

チャイムがなり出てみれば燐のさっき決まったバイト先の店長が…。

話を終えて食堂へ戻り、燐を待つ


「「「…………」」」

みんながそれぞれ席に着き、用意した夕食をジーッと眺めている…。


『帰ってこないね…』

「………」

「僕探してきます!」

「俺も」

「私も…」

探しに出掛ける雪男、長友、丸田、経堂、和泉。

その場に残った獅郎とフール。

獅郎は腕を組んだままジーッと一点を見つめていた。

『獅郎??』

「あぁ…一緒に来てくれ…確認したい事がある…」



フールは獅郎のあとを着いていくと礼拝堂へ着いた。

無言で祭壇に向かう。

祭壇の裏の床下を開けた。


『へぇーこんなところに隠してたんだ…』

階段を降りて古い和箪笥の鍵を開ける。

引き出しをひくと1本の刀。

刀が抜けないように札が張ってあるが少し焦げ、燻りだしている。


「…降魔剣(倶利伽羅)ではおさえきれないか…」

後ろから引出しの中を覗くフール


『あ…これ…』

「あぁ…今日、あいつは魍魎を無意識に避けてやがった」

『心配事はこれ……潜在的な力が成長とともに強くなってたんだろうね。まぁ、解ってたことじゃない?いつかくるって…』

「あぁそうだな。そろそろ伝えるべきか…」

『燐にとっての‘悪魔の子’かぁ…ちょっと心配だね』

「………」


ーピンポーンー


チャイムが響いた…


施錠をしている獅郎の変わりにフールが出る。

『はい…お待たせしました』

扉を開けると男性と午前中に来ていた子どもが父親とともに立っていた。

「あの、奥村燐くんはこちらにいらっしゃいますか?」

『燐?えぇ…まだ帰ってないですが…』

あとから獅郎が

「あぁ、今朝の…何かありましたか?」

「先程、奥村燐くんにゆいが世話になったそうで…お礼を」

話していると雪男と燐が帰宅してきた。


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