第24章 覚醒
『やっほー!』
『はい、お土産』
「わぁありがとうございます」
「フールさんまたきたんすか」
『もちろん!今日来なくてどーするのよ!お祝いだからねー。いいお肉たくさん持ってきたしw雪男は部屋??』
「はい、たぶん引っ越しの準備してると思いますよ」
『OKー』
ートントントンー
「どうぞ」
「あ、フール!」
『雪男、進学おめでとう。明日出発でしょ?』
「はい」
『寂しくなるねー』
「フールは正十字学園町に住んでるんでしょ?そんなに変わらないんじゃ…」
『そっ!今までより近い!でも寮でしょー今みたいに気軽にこれないじゃん…』
「そう言うことか…」
不貞腐れて見せるフール。
「ははは、そうだね。他の生徒もいるしね」
2人は部屋から食堂へ移動する。
『…学校、楽しみ?』
「そう、かな?」
雪男の表情からは進学を喜んではいるが…
『燐が心配?』
「まぁ…」
『燐は?今日もバイト?頑張ってるね』
「……バイトの面接にいってるよ」
『え?面接??バイトしてなかったっけ?』
「今朝クビに…」
『そっかー心配な理由はこれね…υ今度は上手くいくといいね~』
~♪♪︎♪~
ちょうど食堂へ着いたとき電話がなり、一番近かった雪男がでた。
~
「あ。兄さん」
~~~
「えっ?ホント!?おめでとう兄さん!」
~~~
「うん、うん、…あっ」
燐からの電話らしい。
雪男から受話器を獅郎が取り上げ、
「早く帰ってこい。送別会すき焼きにしてやる」
~マ*※^♪︎☆ー!~
受話器越しに漏れてくる声は嬉しそうだ。
『燐もこれで一安心かな?』
雪男もホッとしたようで、先ほどとは違い笑顔が出た。
獅郎もにこやか笑顔を浮かべてたいたものの、
「ならいーんだけどな…」
『??』
フールに聞こえるかどうかの小さい声で不安を漏らした。
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