• テキストサイズ

【青の祓魔師】悪魔に落ちた瞳

第23章 クロ猫


「仲直りしよう。いいマタタビ酒作ってきたからよ」

大きく【酒】と書かれた酒瓶を猫又に差し出す。

申し訳なさそうに謝ってくれる獅郎に警戒を解く猫又。

ジーッと獅郎の表情を見てからちょこんとお尻を着いた。

後ろで見ていた祓魔師たちは血を一滴も流さずあの場を治めた手腕には圧倒されていた。

雪男は猫又との戦闘は今までにないに戦闘になると思って今日の任務に臨んでいた分呆けてしまう…

そのまま獅郎は猫又に酒をついで何か話している。

「父は悪魔と話せるんでしょうか?なんであんなに意気投合しているんでしょう??」

「話せるとは聞いたこと無いなぁ…凄いな…」

マタタビ酒で酌み交わし

「なぁーお前、正十字学園町に来ないか?」と、勧誘してみる。


「ここにいる理由はないだろ。お前の居場所を作ってやるよ」

すっかりご機嫌の猫又。

フニャッ?ニャーニャーニャっ?
‘居場所?俺、まだ、役に立てるのかっ?’

身振り手振りで何か心配しているように話してくる猫又

「あぁー、また人の役に立てるぞ」

ニャー‘やる!’ニャーニャッ!!
‘獅郎とならいいぞ!!’

盛大に喜んでいる猫又

「じゃー決まりだ」

一人と1匹はニカッと笑ってハイタッチをした。

「契約するか?」

ニャッ!!‘もちろん!!’

猫又の様子を確認てから獅郎は唱え始めた。

猫又を中心に魔方陣が浮き出る。

「俺がお前の衣食住を守ってやる。それの対価は正十字学園町の門番だ。契約の終わりはどちらかが死ぬまで、だ。」

パァーっと強い光が放たれ消えていく…

契約がなされたのだ。

「契約したからなぁ名前を……クロってよんでいいか?」

‘俺、クロか?いい!クロ!クロ!’

ぴょんぴょんと跳び跳ねる。

「お?珍しいな言葉がわかるな?」

‘俺の力がもともと強いからなっ!それ加えての契約のお陰だ!’

「こりゃーいいな」

……………

………

……

「今…契約したのか?」

「ぁぁしたみたいだな…」

「………」


その後は依頼主に問題なく祓い終えたことを報告し解散したのだった。

/ 285ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp