第22章 決戦
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ロイがムクリと立ち上がる。
『っ!?』
咄嗟に間合いをとる
「ふぅ、早くに体を渡していればいいものを。
んんんーっ何年たってもこの体はしっくりくる」
ロイが伸びをし体の傷をしげしげと見ている…
動きも口調も変わっている。
ギロリとフールを睨みつけるロイの体…
距離を詰めてくる。
体勢を整えたいが、負った傷のせいで思っているように動かない。
急に視界が遮られ目の前が真っ白になる。
フールとロイの間に割って入って来たのはメフィストだった。
「相手が変わったようですのでここからは私が変わりましょう」
「あー久しぶりですね。あ、に、う、え。」
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『アスタロト…』
感情が一気に爆発した。
メフィストの背後から飛びかかりそうな勢いで叫ぶ。その声は泣きじゃくり咽ぶほどに…