第22章 決戦
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『残りでどこまで戦えるかなとは思ってたけど』
フラりと体が傾いたロイ
「俺の剣に何てことをしてくれたんだぁぁぁぁぁ!!?!!」
発狂したロイはあまりの怒りに今までとは比べ物になららいほどの速さで向かってくる。
『っ!?』
ーガキーンー
ーキンー
「死ね死ね
死ね死ね死ねっ」
ロイの執拗な攻撃を回避すし合間に攻撃を繰り出す….。
いつしか2人の回りにはロイの放つ瘴気と共に魍魎が生まれ、辺りは暗く視界が悪くなっていく…
濃く濃く集まった魍魎は魍魎王へと姿を変えフールを背後から襲う。
『なにっ!?』
ロイの攻撃に気を取られ魍魎王に気付くのが遅れ、防御しようと体勢を変えた刹那。
ロイの刃先が腕を捉え深く傷を負う。
『あ"ぁっ』
バランスを崩し転げ倒れた。
すぐに立ち上がりロイを睨み付ける…
ハァハァハァ…
腕から血が滴り息が上がる…
「解ったか?俺の力が…さぁ、そろそろ終わりにしようか?」
“あと一息…あと一息が….決めきれないっ”
剣を構えフールを捉える斬撃が放たれる
“ここまで…かっ…”
ドゴォーーーーーーン
急に雷が落ちたような光と地響きにより斬撃が反れる。