第22章 決戦
本殿の室内に入ると奥の方に人影が。
「えぇーもうやられちゃったの?頑張って用意したのになぁ。残念。けっこう強いと思ったのに…」
ニコッと笑うロイの姿があった。
足を組んで肩肘をつきニコニコと笑みを浮かべて。
「強くなったねーフール?」
その姿を見てグッと拳に力をいれるフール。
『…伊達に200年以上生きてないからねー』
「ははっそーだよね。僕も同じ。」
『で、なにが目的?』
「もちろんフールだよ?楽しめた?」
『…………』
「せっかくあの時と同じ状況を用意したのに…はぁあんまり上手く行かなかったかなぁ~。」
『こんなに関係ない人たち巻き込んでなにがしたいの!?』
ーーどんっーー
ロイとフールの間を割るようにマルバスが表れた。
そこにはおもちゃを見つけて喜ぶ子どものように笑みを浮かべたマルバスがフールを見下ろしていた。
「おぉここにおったか。うろうろせず大人しくしておったほうが早く会えたってやつか?カッカッカッ」
マルバスはフールのすぐ後ろに立っている獅郎とメフィストが目に入った。
「ん?お前はさっきの??よーやったのぉ愉しかったぞ?なんじゃ?仲間と共にまたやるのか??」
「んだよ。楽しみやがって。」
メフィストは口元をを押さえる。
「ぷ。こんなのにやられたんてすか?笑っちゃいますねー聖騎士が」
イラッとしてメフィストを睨み付ける獅郎。こんなの発言にマルバスは少し機嫌を損ねたようだ。
「ごちゃごちゃとうるさいの。わしはこの娘と手合わせがしたいの。」
フールに目掛けてを腕を振り上げ強烈な一撃を落とした。