第22章 決戦
ボンッ☆
目の前にピンクと星が…
メフィストと獅郎が中から出てきた。
『うわっ!?』
「毎回毎回なんなんだよこの煙はよー」
「これがカワイイって事だと思うんですが」
「フール!」
煙を払う獅郎に口を尖らせ不満そうにピンクのカワイイをブツブツと解くメフィスト。
メフィストはお構いなしに獅郎はフールに駆け寄った。
フールは獅郎の姿をみて困惑した表情を浮かべた。
『はぁ…獅郎なんで来たの?伝言聞いてないの?
それになにその怪我?……えっ?やられたの?w』
「聞いた。怪我は…まぁ…まぁ?」
戸惑う獅郎。
ークスッー
からかうようにフールは続けた。
『聖騎士なのに?…え??w』
「だーかーら、来たんだよ。あのまんま聖騎士の俺が引いたらじつかねーだろーがよ。」
観念したように話す獅郎の後ろでメフィストがこちらを見ながら必死に笑いを堪えている。
『まぁ、もうここまで来たら静かだし、平気だと思うけど…』
辺りを見渡し獅郎の後ろに立つメフィストで目が止まる。
『で?メフィは参加、遅いんじゃなくて?』
「まったく。誰が枷を嵌めたんです?意外と外すの面倒だったんてすよ?!」
両手を挙げて首を振りながら話すメフィストにフールは詰め寄り拳でトンっと胸を叩く。
『?軽く嵌めただけなのに?メフィ弱くなってるんじゃない?』
メフィストは深紅に染まっているフールの瞳とその内から漏れでる昂りを感じ取った…。
しかしメフィストいつも通りに振る舞う。
「あなたと私の相性が良くも悪くもあるんです!!
遅くなりましたが来ましたよ。少しは私のいいところも見せたいですし。
その間に誰かさんはボロボロにやられちゃってましたけど~プッ☆」
「うるせぇ。笑ってるんじゃねぇ色々あったんだよ!いろいろ!」
そんな二人の掛け合いが続いてフールは胸を撫で下ろした。