第22章 決戦
『そろそろ本気出させてもらうかなー』
『あははっ』
一言を放ち剣を振り落とす。
ーーースパンーー
ーードサッーー
音もなく片腕が飛ぶ。
『パワーは負けてたかなぁ。でも……速さは私が上じゃない?』
その後はフールの攻撃が続く。
ーーズンーー
ーースパッーー
『動けないのは困るから足は切り落とさないから安心して』
あまりの速さにイズミは追い付けず、体の一部分をじわりじわりと切りつけている。
『これは?痛い?』
血飛沫があがり辺りは赤く染まっていく。
『ふふふっ』
少しずつ少しずつ切り着け脆くなったもう片方の腕もぼとりと落ちる。
『あー愉しいわね』
『まだ、まだ、まだ動けるでしょ?逃げてごらん?』
ーーズパッーー
ーースパッーー
ードタッー
体のバランスを崩し、立ち上がることも出来ずその場に転げた。
グゥゥゥァァア
『ん。おしまいね。
じゃーばいばいイズミ』
ズパッ!
フールはイズミの首を跳ねる。
…転げた首を凝視する…
ードクンー
『……ぅ….ははっ、』
手のひらを見つめる。
ーーあぁ愉しいかった…?ーー
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