第22章 決戦
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ースタッー
イズミの攻撃をかわし、地面に着地するフール
『ねーあなた使い魔呼び出しかた忘れちゃったわけ?』
ーググググゥゥウー
『獣みたいな声だしちゃって…出来そうにない感じだねー残念。で、あなたの大切な銃は?もう、道具を使うの忘れてる?』
『そんなんじゃ私には勝てないよ』
言葉をどこまで理解しているのか…
フールは挑発を続けている。
イズミ、銃を取り出し放つ。
『あら、使えたの?』
ーバンバンー
ーバンバンーー
ースタッー
ータッー
ータッー
『そうそう頑張って。』
あまりにも当たらない銃を諦めて落ちていた錫杖を広い攻撃に移るイズミ。
『おっそれもいける?いいね』
腰に下げていた2本の剣を抜く。
『これ、2本使うの久しぶりだな』
ータッー
ーズッー
ードゴーンー
水が流れるような自然な…何も抵抗も感じないその動きはとても美しく舞っている。
しかし、その斬撃は周りに生えていた木を一掃とした。
イズミの動きが一瞬とまり、深く踏み込み一気に目の前まで飛んできた。
グガゥゥ…
錫杖を振り上げフールに振り落とす。
ーーーーガシャンーーーー
錫杖を受ける。
『んッ』
『お、も、い!』
吹き飛ばす。
『はぁはぁ…』
ーーフゥーー
大きく息を吐いたフール
『短時間に色々食べた結果、この感じ?ふふ。』
ーガシャンー
ーーキンーー
ーガシャンー
錫杖の音が響き、互いに攻防が続く。
避けた攻撃は地面を割り砂ぼこりをあげる。