第21章 再開
辺りは一掃された。
「全部か?いやぁー多かったなぁ。一般人の生き残りは結局いなかったか…おーいお前先に…?」
人の気配を感じその方向に向かい声をかけた。
しかし、その佇まいは今まで一緒に戦った祓魔師とは違う…
「…だれだよてめーは?」
「カッカッカお主は強そうじゃのぉ」
「あぁ?他のやつらはどうしたんだ?」
笑みを浮かべて腕をならしている大柄な男が立っていた。
「あやつらは準備運動にもならんかったぞ?」
「へぇ…そうかよ」
銃に弾を補填し、片手で祈りの形をとる…
「ちっ、こいつはやべぇな…」
マルバスは獅郎に向かい飛び込んでくる。
「カッカッカ楽しませてくれよ」
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先ほどとは違い、視界はとても良い。
『ここは…静か、で、何もない…』
「そうですね…何ででしょうか?」
見渡すが人が見当たらない。
『この辺りの救助対象者を探しましょうか?』
しかしだれも見当たらない。
町は静かだ…
『ここ…』
つい先日訪れただんご店に着いた。
中を覗くと倒れる女性に寄り添いっている人を発見。
『おじさん?』
振り向く様子はない。
そっと近付き手を伸場そうとしたとき。
ビチャ……あ"ぁ…
娘の体を引きちぎり食べ散らかしている。
もぎ取ったであろう足にかぶり付いている最中だった。
『くそっ』
後ろに飛び退く。
がちゃりと装備していた剣が音を鳴らすとおじさんはゆっくりと振り向きながら立ち上がった。
腰に差している剣を抜き眺める……
“ちゃんと使えるかなぁ。。”
ぐっと剣を握りしめる。
『うん。こんな悪夢、洗い流そ。ね、おじさん』