第21章 再開
「どういう意味ですか?」
「その悪魔と繋がっているのでは?っと思いまして」
室内の空気が重くなる
「ほう??この私があんな小物と手を組むとでも??わざわざそんな方法使わなくても…なっ?!」
唐突にメフィストの足元に光り魔方陣が浮かび上がる。
光が消えるとメフィストの足には枷がはめられていた。
「え?!フール何をしているんです!?
これじゃあ動け『あなたがしゃべるとややこしくなるから。
で?これで少しは信用するのかな?』
フールの一言で回りの空気が変わった。
そしてメフィストはムスッと不貞腐れている。
『別に私を信用しようとしまいとどちらでもいいですが。これで話を聞いてもらえるなら彼はこうしておきましょう。なににせよ、一番大事なことは、命を落とさないような選択をして欲しいだけです。』
「ったく、ごちゃごちゃうるせぇなぁ。とりあえず今ある情報はこれだけなんだ。他に情報を持ってるものがいるのかよ?不確かな情報でも警戒するに超したことはない。話を進めるぞ」
フールの行動と一喝入れた獅郎により祓魔師たちは黙りの場がまとまり話が進みだす。
その後ろでメフィストは小さな声で文句を言っていた…
『では、屍人が発生する可能性が高い場は拠点であるこの3ヶ所あり…………
……………
……
そして、最後に、現在マルバスの居場所は掴めていません…』
「本殿にいるのではありませんか?」
「言い伝えが確かならば、祭りの期間中は人の姿に変わり島の中で過ごしているはずです。なので本殿の中にいるとは限りませんし…」
遠くから走る足音が聞こえてきた。
ダン!!!
勢いよく開いた扉に一斉に視線が集まる。
一人の団員が割り込んできたのだ。
「「「「「!!???」」」」」
「悪魔が動き出しました!」
『!?』
「日暮れにはまだ時間があるぞ!確かなのか?」
「はい!間違いありません。町に煙が充満しており、屍人も…」
「急いで向かうぞ!!」
装備を整えその場にいた祓魔師たちは部屋から飛び出ていった。