第21章 再開
足元にいるちょこんとフールの横に佇む犬をよくみる獅郎。
不満そうなじとーっとした目で獅郎を見ている。
「…………ぷっ!お前…そんな格好でwww」
「……なにか問題でも?」
「犬になんかなってなにしてんだよ?www今回の件。お前の徴集だろ?ちゃんと顔出せよw」
『獅郎…υメフィストも名誉騎士として簡単には任務出れなかったから……こっそり、ね?』
「ははっ…普段からウロウロしてんだから別に関係なかったんじゃねーか?ww」
『あっそれはあるかもww』
じとーっとした目で見るのは獅郎だけでなくフールにも向けられた。
「まっしかたねーな。お前、今回の件なんだか疑われてるみてーだし。」
『なんのこと?疑われてるって?』
「祓魔師がどんなに動いても情報が無い中。やけに詳しい情報をいきなりメフィストが持ってきたからな。そんでこの大掛かりな徴集だろ?コイツがなにか企んでるんじゃねーかってさ。
コイツをよく思ってない連中がいるからな。コソコソ噂してたぜ?あら探しのためにも来てるやつもいるんだ。」
『そんなっ!』
「フール…お前もメフィストに近いからな。監視されてるぞ?」
『え?』
「言動気を付けろよ?ばれるかもしんねーぞ?」
『バレるか…』
メフィ犬はため息をつきながら
「全く…200年以上してもなお信用されないとはυ」
と首を横に振っている。
………
『…獅郎。今回の件詳しく話すよ。私が悪魔になったときと状況が酷似していてるの…』
「!?あぁ…」
…………………………
……………………
…………
……
『以上、私が覚えてるあの時の話。確信を持ったのは昨日、ロイを見かけたことかな。』
「…そうかわかった。他の奴らには細かいことは話せねーな。」
空を見上げる獅郎。
「動き出すとしたらやはり日が落ちてからだろーな。」
『……そうだね……今のこと、作戦会議の時はうまく話すから』
「だなー。おっと、さっそくだな」
後ろから1人の祓魔師が向かってくるのが見えた…..。