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【青の祓魔師】悪魔に落ちた瞳

第21章 再開



夜が明けて日差しがだんだんと強くなる。

歩いている人は家に帰るのか…汚れた店先を片付ける人も…

夜の賑やかさも残らず比較的静かな朝を向かえている。


旅館の中庭で空を見上げるフール

『うわーもう暑いよ…』

額にてをかざし雲のない空をじっと見たまま…


“夜になると祭り目当ての観光客も増える……

人、減らさなきゃ…

故郷の祭りそれなりに盛大な祭りだった….

ロイ……。

南米では途中だった…?

こんなに規模の大きい島……


何かのきっかけで島中の人が屍人に変わりはじめる?


無事な人はどのくらいになるのだろう…

あのとき…

どうだった?

なにが起きた??

あんなに詳細に覚えていると思ったのに…


思い出せ!

思い出せ!!

もぅ時間がないのに…

くそっ!

なぜ?

私が目的なのにこんなにも関係ない人を巻き込むの……”


『兄さん…』


片手で自身の髪の毛を鷲掴みにして目をつむり俯く。

心配そうにその様子を見ているメフィ犬。


フッと後ろを振り向くメフィ犬。

ささっと向きを変えてお座りをしてじっと歩いてくる人を目で追う。


そんな様子に全く気付かないフール。


「よお?」

背後からいきなり声をかけられ焦って振り向く。

笑顔を浮かべ口元にはいつものようにタバコが咥えた獅郎が立っていた。


『獅郎?』

「久しぶり?いやそーでもねーか。集合がかかった任務結構人数集まったぜ?なんだか大事になりそうとかで俺も来いっていわれてさー」

面倒くさそうに頭をかきながらタバコをふかしている。

『獅郎が来てくれたんだ…あっ!燐と雪男は??いくら勉強してるからって雪男連れてきてないよね!?』


「んなことするわけねーだろ。心配すんな。あいつらは修道院でテキトーにやってるよ。」

『はは…そうだよね』

「しかし…さっきからあるコイツ。フールが使役してるなんて珍しいなぁ?」


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