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【青の祓魔師】悪魔に落ちた瞳

第20章 獅子島



処置をはじめるイズミは団服を破り包帯変わりしている。

ギュッと結び終えると震える声で話してきた。


「フールさん…すみませんとんでもない大物引いちゃったみたいです」

『何言ってるの?これが今回の任務でしょ?こんなに早く会えたら仕事も早く終わるわ』


「ははは…確かにそうですねυ」

『動ける?』

チラッとイズミを確認する。


「こっこのくらいの怪我!なんてことないです。」


傷は酷く一目で強がっている事が解るがその戦意が伝わってくる…

『はっw上出来』



大柄の男は突如現れ自分を跳ね返したフールに興味を持つ。


「なんじゃ小娘…殺されにきたか?」

期待を持つかのように少し楽しそうな声色で問いかけてきた。


『いいえ?祓いに来たの。私はそんなに簡単に殺されはしないわよ?』

「カッカッカ!ずいぶんと強気よのう。」


『あなたが“獅子さま”でしょ?…ねぇマルバス?』

「マルバス?」

「カッカッ!ワシの正体を知っているか」


マルバスは饒舌になる。


「そうか!そうか!よく調べたのう。そして人間の姿のワシを見破るとはやりおる…」



『敵を調べるのは………当たり前でしょっ!』

ータッ!ー

走り出した勢いで地面を蹴り飛び上がる。

スピードに乗り剣を振りかざす。


ーカキーンー

鋭い爪でフールの剣を受け止める。

片方の手で攻撃を仕掛けるマルバス。


しかし動きをよんだルナは身をよじりかわす。


 ーブンー 


ーガキンー 


ーズザッー


 ーギンン!ギンー 


2人の攻防が続く。


その速さとパワーにイズミは圧倒される…


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